そうだ、天理へ行こう 《青森〜奈良》のチャリ帰参【Part 10】〜沼津ー掛川〜

どうも、まあまあ旅好きのコムヨシです。
9日目は恐怖の246号線を走り抜け、静岡県に突入しました。
目的地の沼津市では、嶽東大教会にお世話になり、恩師や旧友と再会を喜びました。

10日目の今回は、沼津を出発し掛川の道の駅を目指します。
さあ、今日はどんな旅になるのでしょうか。
例によって当時アップしていたmixiの日記を振り返ってみましょう。

それではどうぞ!

10日目 沼津市ー掛川市

六時半の朝勤めをつとめ、朝食を頂く

神殿からはうっすらと雪化粧をし始めた富士山がくっきりと見えた

出発前に富士山をバックに記念撮影

大勢の方々に見送って頂き感激の中いざ掛川へ出発

いよいよ一号線だ

しかし一号線は四号線同様バイパス線になっているが、違う点は自転車が通れない区間が多いことだ
旧道は違う数字でしかも県道になっているため探すのが大変
しかしさすが東海道
雰囲気のある道で、しかも歩道もキレイなのでとても走りやすい

途中、大教会で用意して頂いたお弁当を、久しぶりにみる太平洋と富士山を眺めながら食べる

その後もほぼ旧道で藤枝市まで入る

距離的にあと1時間程で着けそうだから、得意のauショップで30分充電

スーパーで今晩の飯を買い、また出発

島田市に入り、次は掛川という所で道が複雑になりコンビニで地図を調べる

携帯が鳴り、電話に出ようと外にでると、見知らぬ男性がなめるようにボクの自転車を見ている

電話を切り、男性に話しかけてみた。

その方も若い頃よくツーリングをしたらしく、懐かしいモデルの自転車を目にしてついつい見とれてしまったのだとか。今回の旅の日程を話すと大変興奮されていた

今道に迷っている事、道の駅に行きたいことを告げると

「こっからけっこうあるよ!」とビックリされていた

あと30分くらいで着けると思ってたから、ちょっとガックリ

男性はバイクだったが、先導すると申し出て下さった

ハンパない峠越えがあり、結局一時間はかかった

しかも夜道は危ないからと、車通りの少ないみちを選んで先導してくれた

道の駅まで200メートルという看板が出ると

「あとは大丈夫だね!」と、さっそうとUターンして帰っていかれた

お礼をするヒマもなかった

先導して貰っていなければ今日はたどり着けずにいたかもしれない

また素晴らしい出会いを頂いた

明日は天気が崩れるらしい

明日はいよいよ姉の嫁ぎ先の教会がある愛知県豊川市に行くのだが 天気が心配だ

距離的には大したことないのだが

なんとか天気に守られたいと願う

 

エンペラー

嶽東大教会の先生に1号線への抜け方を教えてもらって、その通りに走ったらすぐ1号線に出ることができた。
1号線に出ると眼前には太平洋が広がっていました。
青森を出発してから海は見ていなかったので、なんかホッとします。
海沿いの町で育ったからでしょうか。そんなに地元の海は好きではないんですがww
大教会でいただいた手作り弁当を広げる。
太平洋と富士山が一度に臨める絶妙なスポットを探し当て、ゆったりと腰を落ち着ける。
快晴で空気も爽やか。
こんな環境なら毎日でも走りたいなって思うくらい気持ちがよかったです。

静岡市にある徳川家康の銅像の横を一瞬で駆け抜け
サッカーで有名な藤枝市に突入する。

島田市に入ったところで、完全に道に迷っちゃいました。
いつのまにか1号線を走ってないんですね。
1号線は自動車専用のバイパス線が多く、旧街道から本線に合流するのは本当に大変。
なんせ例の地図しかもってないですからね。

日記にもあるように、コンビニで勝手に地図を見ていたら電話がなりました。
店内では相手の声が良く聞こえなかったので、外にでました。
すると、見知らぬ男性がボクの自転車をジロジロみている。
ジロジロというか、本当に舐め回すようにみている。

「どうされましたか?」

と、恐る恐る声をかけてみる。

「エンペラーですねー!」(自転車のモデル名)

「あ、はい」

「どっから来たんですか?」

「青森です」

「やりますねー! 今日の出発地点は?」

「沼津です」

「やりますねー! ボクも若い頃はよく自転車でツーリングしてて、青森にも行ったことあるんですよ。なつかしいな〜。で、今日はどこまで?」

「今日は掛川の道の駅に泊まろうと思ってるんです」

「けっこうあるよ!」

「え、まじすか? あと30分くらいかなと思ってたんですけど。実は迷っちゃいまして」

「あ、そうなんだ。ちょっとまっててね」

そういうと、男性はちょっと離れた所で電話を駆け出しました。
(…ちょっと、掛川まで行ってくるからご飯は先に食べててしょうだい…)
っていう声が漏れ聞こえてきました。

「先導するから着いてきて!」

「え? あ、はい!すいません!ありがとうございます!」

男性はスクーターだった。
超絶な坂を死にものぐるいで上った。
本当は押して歩きたかったが、時間を割いて先導してくれる男性に申し訳がないので、頑張って走った。
部活か! っていうくらい頑張った。
男性は、ゆっくりでいいよって言ってくれたけど、そんなことできるわけない。

車通りの少ない道を選んでくれたから、当たりは街灯もなくて真っ暗闇だったけど、お茶の強烈に香ばしい香りに包まれた。さすがはお茶どころの静岡県。本当に良い香りだった。

後日談だが、以前父は静岡県のお茶屋で働いていたのだが、その働いていた場所が奇しくも今回ボクが迷った島田市だったのだ。
これも何かの因縁なのだろうか。

小説よりも奇ナリ

道の駅に着いたら、晩酌用に買ってあったワンカップをお礼に渡そうと決めていた。
大した物じゃないけど、いまボクにできるお礼はこれしかない。

道の駅の表示が見え、ほっとしながら走っていたら

「もう大丈夫だね! じゃあオレは帰るから!」

と、あっと言う間にUターンして帰ってしまった。

ありがとうの「あ」の字を口に出す暇もなかった。

今日もまた助けられた。名前もお住まいも聞く事ができなかった。

あの男性がボクの自転車を見つけてくれなかったら、出会う事はなくここまで送ってくれる事もなかっただろう。

偶然か必然か。

真実は小説よりも奇ナリというが、人生は本当になにが起こるかわからない。

だからこそ、面白い。

一瞬一瞬を大切にしたいと思える出会いだった。

どこのどなたか分かりませんが、この場を借りて心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。